2011年4月 5日
Dell Vostro 3550はインテルの第2世代Core i プロセッサーを搭載した15.6インチ画面のビジネス向けノートPC。
見た目は旧モデルのVostro 3500からキープ路線ですが、Vostro 3550はチップセットも含めて、中身は最新のプラットフォームにリニューアル。内蔵グラフィックス機能が大幅に強化されたほか、処理性能も旧Core i プロセッサーから約40%アップなど格段に進化しました。

※日本ではルーサンレッド、およびアバディーンシルバーのみ
グラフィックス性能も大幅UpでHDビデオの編集もサクサク!
Vostro 3550のような15インチのノートPCは、書類の編集・作成のような軽い用途から、時には高画質なビデオ編集まで、幅広い業務に使われることが多いサイズですね。そのためには処理速度や表示能力に、余裕のある性能が必要になります。

Vostro 3550に搭載されているのは、インテルが第2世代と呼ぶ新しいCore i プロセッサー(Sandy Bridge)。旧Core i プロセッサー(Nehalem)に比べて、処理性能が40%も向上した反面、消費電力や発熱量はより低く抑えられるなど、多くの改良が加えられています。
第2世代Core i プロセッサー内部の略図
※図はクアッドコアの場合。
第2世代Core i プロセッサーの機能で特に注目されるのが、CPUと完全に統合された内蔵グラフィックス(GPU)です。全体の約1/4をGPUが占めており、GPUとはラスト レベル キャッシュと呼ばれる3次キャッシュを共有しています。メモリ・コントローラーやシステム・エージェント(チップセットが担っていた機能)とはリングバスによってシームレスに連結されています。旧Core iでは、GPUがCPUのパッケージに収められただけの統合でしたが、今回はきっちり完全統合を果たしています。略図を見てもCPUとGPUがムダなく機能しているのがわかりますね。
Vostro 3550で選択可能な第2世代Core i プロセッサーの種類と主な特徴を表にしました。
| CPUクロック | コア スレッド | GPUクロック | 3次キャッシュ | TDP | |
|---|---|---|---|---|---|
| Celeron B810 | 1.60GHz | 2 / 2 | 650~950MHz | 2MB | 35W |
| Core i3-2310M | 2.1GHz | 2 / 4 | 650~1100MHz | 3MB | |
| Core i5-2410M | 2.3~2.9GHz | 650~1200MHz | |||
| Core i5-2520M | 2.5~3.2GHz | 650~1300MHz | |||
| Core i7-2620M | 2.7~3.4GHz | 650~1300MHz | 4MB |
Core i5とCore i7のCPUクロックに幅があるのは、インテル ターボ・ブースト2.0によって、自動的にクロック数が上昇するためです。
Vostro 3550で選択できる第2世代Core i プロセッサーは全てクアッドコアですが、1コアで2系統の命令を処理できるハイパー・スレッディング機能によって2コアでもスレッド数は4スレッドになります。
CPUと同様にGPU(グラフィックス)コアもクロック数に幅がありますね。これが第2世代Core i プロセッサーの特徴のひとつ、インテル ダイナミック・フリークエンシー。
インテル ダイナミック・フリークエンシーはGPU版ターボ・ブーストと言えるもので、ビデオ編集など高いグラフィックス性能を要求するソフトウェアを使用すると、内蔵GPUのクロック数が上昇します。
内蔵されるGPUは名前こそ従来と同じインテル HD グラフィックスですが、ノートPC用には3000、デスクトップPC用には2000のナンバーがついています。違いは実行ユニットの数。ノートPCのインテル HD グラフィックス 3000には、実行ユニットが12個と2000の6個に対して2倍搭載され、特に3Dの描画などに差がつくようです。
GPUは定格クロック650MHzでも内蔵GPUとしては優秀ですが、ダイナミック・フリークエンシーによって更に1100MHz以上にオーバークロックされるのは、かなり魅力的な機能ですね。Vostro 3550で高画質なデジカメ画像やHDビデオを編集するときも、ストレスは感じなくて済みそうです。
もうひとつ内蔵GPUで注目されるのが、高速なエンコードが可能になるインテル クイック・シンク・ビデオ。これまで内蔵GPUしかないPCでは、動画をエンコードするとCPUに大きな負担が掛かりました。インテル クイック・シンク・ビデオは内蔵GPUをハードウェア・エンコーダーとして、CPUへの負担を最小限に抑えながら、短時間でビデオの圧縮・変換を済ませることができます。
例えば作業の様子を撮影したビデオを、Webサイト用にエンコードするときなど、Vostro 3350なら長い時間待たされることなく短時間で変換できます。またCPU使用率も低く抑えられるので、エンコード中に他の作業をすることも可能です。

更に高いグラフィックス性能を得たいなら、Vostro 3550はビデオカードにAMD Radeon HD 6630Mを選択することもできます(※2011年3月現在)。
ビデオカードを装着しても内蔵GPUがキャンセルされることはなく、ATI HD Switchable Graphicsテクノロジーが、電源にバッテリーかACアダプターどちらが使われているかを検知して、ビデオカードと内蔵GPUを切り替えてくれます。
第2世代Core i プロセッサーの、もうひとつ大きな改良点が、新しい拡張命令のIntel AVXです。拡張命令とはCPUに内蔵されている特定の処理に特化した機能のことで、Intel AVXは画像や動画、音声に含まれる小数点数を一度にまとめて演算することで、それらの処理スピードを向上させます。
これまではSSEという同様の機能が使われてきましたが、Intel AVXはまとめて演算できる小数点数がSSEより2倍の256bitに引き上げられ、高画質なビデオや高音質なサウンドファイルなどの編集作業などに威力を発揮します。
※Intel AVXを有効にするには、Windows 7 SP1の適用が必要です。
その他の表示に関する特徴をまとめておくと、液晶パネルは画面解像度1366×768の非光沢パネル。上部にはフルHD対応の高精細なWebカメラを内蔵。外部出力はHDMIの他にVGAポートもあるので、デジタル・アナログどちらにも出力できます。
USBポートは従来のUSB 2.0が1つ、USB 2.0 / eSATA兼用ポートが1つの他、新たにUSB 3.0ポートが2つとなりました。USB 3.0の転送速度は5.0Gbpsと、USB 2.0の480Mbpsに対して10倍以上高速になっています。動画など大容量のデータを転送するときには重宝しますね。
またワイヤレスは802.11b/g/nとBluetooth V3.0+HSのコンボ。画像など大きなデータを送受信するときはBluetoothから無線LANに切り替わるので、Vostro 3350からワイヤレスでプリンタに送信するなど、便利な用途が広がりそうです。

ハードディスクは最大750GBまでのSATA 7200回転(旧Vostro 3500は500GBまで)。フリーフォールセンサーを搭載しているので、万一Vostro 3350を落としても自動的に落下を検知してディスクをストップ。データ損失の可能性を最小限にします。
ここまでVostro 3550と第2世代Core i プロセッサーの特徴についてみてきましたが、冒頭に述べたように、中身はこれまでまったくのベツモノに一新され、非常に魅力的な内容になっています。
特にCore iプロセッサーの中では最下位となるCore i3の魅力が大きくアップしました。これまでのCore i3は単なる廉価版CPUという位置づけでしたが、第2世代のCore i3はハイパー・スレッディング機能の搭載や強化された内臓GPUで、旧Core i5にビデオカードを装着したくらいの性能を得ています。
どんな業務にも不足ない性能ならCore i7ですが、ビデオ編集などヘビーな作業を行わないなら、Core i5搭載がバランス的にベターかもしれません。また今回のVostro 3350はビジネス用途だけじゃなく、個人ユーザーにも人気が出そうな気がします。
Dell Vostro 3550 キャンペーン情報
もはや定番となった人気の15インチ・ビジネスノートPC。Core i5搭載なので事務処理から画像編集まで幅広く使用することができます。構成内容もカスタマイズ可能です。
Vostro 3550 第2世代Core i5搭載モデル
15.6インチ HD WLED 非光沢ディスプレイ (1366x768)
Windows 7 Home Premium SP1 64ビット
第2世代インテル Core i5-2450M プロセッサー (2.50GHz~3.10GHz)
2GB DDR3 SDRAMメモリ 1333MHz
320GB SATA HDD (5400回転)
インテル HD グラフィックス 3000
DVDスーパーマルチドライブ
デルワイヤレスカード 802.11b/g/n, Bluetooth 3.0+HS
ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス 15ヶ月版
1年間翌営業日対応オンサイト保守サービス
※この構成からカスタマイズ可能です
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