2011年5月26日

Dell Vostro 260s スリムタワーは『インテル 第2世代 Core i プロセッサー』を搭載した、省スペースのビジネス向けデスクトップPC。
表示性能が大幅にアップした内蔵グラフィックスやマルチメディアの処理がさらに高速になり、Vostro 260s スリムタワーは2世代分の進化を遂げています。
価格を抑えつつ、最新の処理性能を搭載
元々Vostro スリムタワーは高性能よりも低価格を訴求したモデルですが、先代のVostro 230s スリムタワーではCore i プロセッサーの搭載を見送り、既に旧モデルとなったCeleron、Pentium、Core 2 Duoを採用しました。
当時はリーマンショック後ということで企業が買い替えやすいように、敢えて古いプラットフォームを使って低価格を優先したのかもしれません。
ただし1世代分の進化をパスした代償として、Vostro 230s スリムタワーは低価格だけがセールスポイントになった感があります。

そこで今回のVostro 260s スリムタワーは最新のインテル 第2世代 Core i プロセッサーを搭載。「けっこう高性能なのに低価格」という本来の持ち味が復活しました。但し価格を抑えるために、いくつかの新しい規格が見送られています。
Vostro 260s スリムタワーには「インテル H61チップセット」が使われていますが、H61はH67チップセットの機能限定版となります。このためハードディスクの通信速度は3Gbpsで、最新規格SATA3.0の6Gbpsには非対応。またUSBのバージョンも2.0で、転送速度が10倍以上の最大5GbpsになったUSB3.0もありません。
これから多くの周辺機器が対応してくるUSB3.0に標準対応していないのは残念ですが、PCI Express 2.0ポートにUSB3.0用のポートを増設できるので、一手間かかりますが致命的なマイナスポイントにはならないでしょう。
できれば注文時に指定できるように、デルのほうでUSB3.0用ポートをオプションで用意してくれるの一番いいと思いますけど。
動画のエンコードやマルチメディアの処理が高速に
こうしたいくつかの制約はありますが、やはり第2世代 Core i プロセッサー搭載のメリットは大きく、中でも大幅に向上したグラフィックス機能が挙げられます。
Vostro 260s スリムタワーは主に事務作業全般に使われることが多い機種ですが、一昔前の事務作業はワープロ・表計算・データベースなど、低スペックなPCでも間に合うテキストデータの処理が主でした。
でも昨今では高画質なデジカメ画像を編集して書類にレイアウトしたり、作業の光景を撮影したビデオを編集してディスクへ書き出すなど、事務作業にも画像や動画をスムーズに処理できるスペックが求められています。
Vostro 260s スリムタワーが搭載する第2世代 Core i プロセッサーは、CPUとグラフィックス機能(GPU)が統合されたことで、内蔵GPUも大幅に強化されたインテル HD グラフィックス 2000に改良されています。
特に注目なのがGPUのクロック数をブーストアップするダイナミック・フリークエンシーでしょう。
CPUとGPUの統合によって両者をパワー・シェアリング機能が一括管理できるようになったため、CPUパワーが必要な状況ではパワフルになったターボ・ブースト2.0が、GPUパワーが必要な状況ではダイナミック・フリークエンシーが作動します。
ターボ・ブースト2.0とダイナミック・フリークエンシーは状況に応じてどちらか必要なほうを自動的に作動させるため、ユーザーは手動で切り替える必要なく、必要なときに必要な処理性能を利用できることになります。
| Core i3 2100 | Core i5 2400 | |
|---|---|---|
| CPUクロック | 3.1GHz | 3.1 - 3.4GHz |
| ハイパー・スレッディング | あり | なし |
| ターボ・ブースト | なし | あり |
| GPUクロック | 850 - 1100MHz | |
| キャッシュ | L2:256KB×2, L3:3MB | L2:256KB×4, L3:6MB |
| TDP | 65W | 95W |
もうひとつ新しい内臓GPUの機能で重宝するのがクイック・シンク・ビデオです。内蔵GPUを指定してハードウェア・エンコードができるので、別途ビデオカードを搭載しなくても高速な動画のエンコードが可能になっています。
これらの新しいグラフィックス機能で、Vostro 260s スリムタワーは今までになく動画の処理に強いデスクトップPCになっています。また、より高いグラフィックス性能が必要な場合は、AMD Radeon HD6450 (1GB)も用意されています。
もうひとつ第2世代Core i プロセッサーのセールスポイントなのがインテル AVXという、SSEに替わる新しい浮動小数点数用の拡張命令です。一度に処理できるデータ量がSSEの128ビットから256ビットと2倍になったなど、マルチメディア全般の処理性能が大きく向上しています。
今後アプリケーションソフトが続々とインテル AVXに対応してくれば、より第2世代Core i プロセッサーのパワーが引き出されてくるでしょう。そういう意味でもVostro 260s スリムタワーは、今までのどのバージョンよりもコストパフォーマンスに優れているかもしれません。
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